ハルとダイゴ(3)

ダイゴはカラスともお友達(と思っているようです)

もうカラスを見つけると猛ダッシュで追いかける カラスは飛ぶのよ ダイちゃん


ある日 どこかのきかん坊がやって来てケンカしちゃいました
顔とシッポをひっかかれてお医者さんへ・・・ダイゴがいちばん嫌いな注射と・・・
ありゃ〜 シッポが・・・モヒカンに・・・
ちょっとかっこいいかも

やっとシッポが元通りになってきたある日
それは暑〜い夏の日

ダイゴはトラックの荷台でお昼寝
そうとは知らないお父さんはそのトラックでお出かけ
ダイゴが目を覚まして びっくり 飛び降りてしまいました
周りは知らない風景ばかり そして知らない匂いばかり どんなに周りをみてもどんなに歩いてもダイゴが知っている匂いにたどりつきません「どうしよう」
日差しは強く 道路は熱くなっています
捜しても 呼んでもどこにも見つからない
どうしよう・・・  どうしよう・・・
広〜い畑が広がり 見たことのないお家がたくさん
ダイゴはどんなに不安だったでしょう
夜になっても見つからず

仕方なくポスターをつくり 電信柱に貼り 道行く人にお願いをしました
今夜はもう 眠れないな
明日また探しに行こう と思いながら 家についた・・・ら
あれっ!  あれっ!ダイゴだ!帰ってきた!思わず 車から飛び降りて ダイゴをだきしめました
涙でよく見えなかったけど ダイゴだ ダイゴだ よかったあ


あの炎天下の5時間は長かったでしょう?よくがんばったね
うしろ足の肉球は割れて前足は熱いアスファルトで焼けたように擦り切れ なんとも痛々しい姿でした
よく あの大通りを渡ってきたね・・・と思うと今でも涙が出てきます

 
それからのダイゴは元気がありません
ショックが大きく 無事に帰れた喜びはまだないようです。痛めて足をなめ、じっと一点を見つめています
早く 走り回るダイゴにもとってほしい